「子どもには苦労をさせたくない。」
親であれば誰もがそう願うのではないでしょうか。
学費を払いたい、塾に通わせたい、部活動を応援したい、一人暮らしの生活費を支援したい。子どもの夢を応援するために、自分の生活を後回しにして頑張っている親は少なくありません。
しかし、その優しさが将来の自分を苦しめる原因になっているとしたら、あなたはどう思いますか。
近年、生活費や教育費を捻出するために、国民年金保険料の免除制度を利用する方が増えています。免除制度そのものは決して悪い制度ではありません。病気や失業、収入の減少など、生活が苦しい方を支えるための大切な制度です。
しかし、本来の目的とは違い、「子どものためだから」と自分の老後資金を削ってしまっているケースも少なくありません。
親は強い存在です。
子どもの前では弱音を吐かず、「なんとかなる」「自分のことは後でいい」と頑張ってしまいます。
ですが、老後は必ずやってきます。
そのとき、十分な年金を受け取れなかったらどうなるでしょうか。
国民年金の保険料を納めない期間が増えると、将来受け取れる老齢基礎年金は減額されます。免除期間についても、一定割合は年金額に反映されますが、満額にはなりません。
たとえば、数年間の免除や未納があるだけで、生涯にわたり受け取る年金額に大きな差が生まれることがあります。
月に数千円、数万円の差でも、20年、30年という長い老後では数百万円の違いになることもあります。
そして、老後になってから「やっぱり年金が足りない」と気付いても、取り返すことは簡単ではありません。
今の日本では、物価の上昇や医療費の増加など、高齢者を取り巻く環境は決して楽ではありません。
もし年金が少なければ、
・生活費が足りない
・貯蓄を取り崩すしかない
・働きたくても健康上の理由で働けない
・子どもに援助をお願いするしかない
という状況に陥る可能性があります。
そして、ここで皮肉な現実が待っています。
「子どものために自分を犠牲にした親」が、将来その子どもに支援を求めなければならなくなるケースがあるのです。
子どもを守りたいと思っていたのに、結果として子どもの負担になってしまう。
これは決して他人事ではありません。
実際に、老後資金が不足し、生活に困窮する高齢者は年々増加しています。
親世代の多くは、「年金だけで何とかなるだろう」「子どもに迷惑はかけない」と考えています。
しかし、現実には想像以上に厳しい老後を迎えている方も少なくないのです。
だからこそ、今のうちから自分の将来を知ることが大切です。
自分は何歳からいくら年金を受け取れるのか。
老後の生活費はいくら必要なのか。
今のままでは資金が足りるのか。
免除制度を利用した場合、将来の年金額にどのくらい影響するのか。
これらを把握せずに判断することは、地図を持たずに長い旅に出るようなものです。
大切なのは、「免除制度を使うな」ということではありません。
制度を正しく理解し、その先にある将来まで考えたうえで活用することなのです。
子どものために頑張ることは素晴らしいことです。
しかし、親自身の人生も同じくらい大切です。
親が安心して老後を迎えられることは、結果として子どもにとっても大きな安心につながります。
もし今、
「自分の将来なんて考えたことがない」
「年金のことは難しくて分からない」
「子どものために自分を後回しにしている」
そう感じているのであれば、一度立ち止まって考えてみませんか。
現状のままで迎える未来は、あなたが思っている以上に厳しいかもしれません。
そして、その未来は今からの行動で変えることができます。
マネーフロッグでは、年金や老後資金、ライフプランについて一緒に考え、将来の見える化をお手伝いしています。
あなたの老後は、本当に大丈夫ですか?
子どもの未来を守るためにも、まずは親であるあなた自身の未来を確認してみてください。
知らないことが、将来最大のリスクになるかもしれません。
